【第4回】同人サークル分析シリーズ 総販売数(ダウンロード数)の分布から見る人気の集中度
これまで3回にわたって、同人サークルの評価点・評価数・作品数という「作品の質」と「活動量」をチェックしてきました。
今回はいよいよ、「総販売数」、つまりサークルがこれまで販売した累計本数を分析します。
これは同人活動の「人気度」を最も直接的に示す数字です。
なぜ販売数を見るのか?
販売数は、評価点や評価数と違い、実際にお金を払って手にとった人の数です。
これは人気の確かな証拠であり、活動戦略の成果が数字として表れます。
また、販売数はサークルの活動スタイルと密接に関係しています。
・作品数が多く、継続的に販売しているサークル → 販売数も積み上がりやすい
・少数作品でも販売数が極端に多い → ヒット作やシリーズがある
今回のグラフ:「総販売数の分布」

この画像も上下2段構成です。
上半分(パーセンタイル棒グラフ)
- 横軸:パーセンタイル(全体の中での順位)
- 縦軸:総販売数(累計本数)
- 右端の極端な高さは、一部サークルが何十万〜数百万本売っているため(最大は4,593,103本!)
下半分(累積分布)
- 横軸:販売数(本)
- 縦軸:その販売数以下のサークルが全体の何%か
- 赤い丸:主要節目(中央値、75%、90%、95%、99%)
読み取れる具体的な数字
・中央値(50%地点):522本 → 半数のサークルは累計販売本数522本以下
・75%地点:3,830本
・90%地点:22,126本
・95%地点:58,161本
・99%地点:363,887本
・最大値:4,593,103本 → モンスター級の販売実績
見えてくる傾向
1.販売数の格差が極端
→ 下位層と上位層の差は数百倍〜数千倍
→ ごく少数のサークルが販売数を独占している
2.大多数は少量販売型
→ 半分以上が500本未満で活動
→ 副業・趣味型やニッチジャンルのサークルに多い
3.トップ層は市場を支配
→ 上位1%のサークルが何十万〜数百万本を記録
→ 継続販売やシリーズヒット、広範な宣伝活動が要因
これまでの指標との関係
・作品数との関係:多作品数が必ずしも多販売数には直結しない
・評価数との関係:評価数が多いサークルは販売数も高くなる傾向
・評価点との関係:高評価でも販売数が少ないケースあり(ニッチ市場)
まとめ
・半分のサークルの販売本数は500未満
・上位層は数十万〜数百万本の販売実績
・人気や売上はごく一部に集中し、格差は非常に大きい
次回予告
第5回は、総売上金額の分布を見ます。
同じ本数の販売でも、価格設定が高いサークルは売上が大きくなります。
「販売数 × 価格」で最終的な稼ぎを示す指標を分析します。




